「クワイエット・プレイスはおもしろい?」
「ホラーなのに感動して泣けるの?」
「音を出したら本当に終わるの?」
そんな疑問に、本作を観ながら一緒に静かにしようとしていたマツリカが、ネタバレなしでお答えします!
- あらすじとテーマ
- 怖さと「何か」のデザイン
- 音を出してはいけない世界の魅力
- 自分に合う?合わない?
これらをまとめました。
「何か」に見つからないように、静かに見守りましょう。
クワイエット・プレイスはどんな映画?自分に合う?
クワイエット・プレイス(A Quiet Place)は、眼が視えない代わりに聴覚が発達した「何か」が地球に降り立つ作品。
音を立てずに、この「何か」から逃れなければならず、“怖い”よりも“緊張”が勝つ映画です。
極限の緊張感と家族愛を楽しむ映画なので、ホラーが苦手でも観やすいです。
音を立ててはいけない世界で、”あるある”を撒き散らしながら展開されます。
※心霊的な怖さはありませんが、「何か」のデザインが苦手な方は一定数いるかもしれません。
バイオハザードの“リッカー”が平気であれば、問題ありません。
基本情報
| 公開 | Part1:2018年9月28日 Part2:2021年6月18日 |
| 配信 | U-NEXT(見放題配信中) Hulu(サブスク) Amazon プライムビデオ(サブスク) |
| 監督 | ジョン・クラシンスキー |
| ジャンル | ホラー |
| キャスト | リー・アボット/ジョン・クラシンスキー イヴリン・アボット/エミリー・ブラント リーガン・アボット/ミリセント・シモンズ マーカス・アボット/ノア/ジュープ ボー・アボット/ケイド・ウッドワード |
【自分に合う?合わない?】
★緊張感を楽しみたい方におすすめ
★完全なホラーを求める方にはやや不向きかも

我が家であれば、こんなのが地球に降り立ったら、まずインコが騒いで即全滅です。
あらすじ
Part1:89日
「何か」が地球に飛来して89日後、音を立てられない世界で生きるアボット一家の物語
Part2:0日
「何か」が飛来した日(0日)と、Part1のその後が描かれる。
Part1
地球外から突如やってきた、眼が視えない代わりに聴覚が発達した異形の「何か」が、人類のほとんどを滅亡させてしまった。
そんな中、音に反応してやってくる「何か」から逃れ、生き延びてきたアボット一家。
ある事件から険悪になっていく父と娘。
気まずい空気が流れる一家に、「何か」が忍び寄る…。
Part2
アボット一家は、外の世界に救いを求めることにした。
音に反応してくる「何か」に気を付けながら…。
しかし、危険なのは「何か」だけではなかった。
クワイエット・プレイスの「魅力」
批評家からの支持が高い作品です。
ホラーである中にも温かさがある点、家族の関係性のリアリティ、劇中のセリフのない中、行動だけで観客に世界設定を悟らせる点などが賞賛されています。
世界観のわかりやすさ
Part1では、“音”に反応してくる「何か」が地球に降り立って、すでに3ヵ月ほど経過している世界が描かれます。
本作は両親と3人の姉弟で生活する、アボット一家を中心にストーリーが展開。
長女のリーガンには視聴覚障害があり、家族の会話は手話がメインです。
生活圏内には、大きな音がならないような工夫がしてあり、もちろん家族も音を立てないように注意しています。
初見ですでに音を立てたらいけないということを、視覚的にもわかりやすく説明してくれます。
Part2は「何か」が地球に飛来した日も描かれますが、世界設定を解釈しやすいように、89日を先に持って来たのでしょうかね。
怖さと「何か」のデザイン
「何か」は、バイオハザードのリッカー、ストレンジャー・シングスのデモゴルゴン、デモドッグなどに似ていると思います。
バイオハザードのリッカーも目が発達していない、音に反応して襲ってくるクリーチャーです。
登場するクリーチャーは、この「何か」だけなので、これが平気であれば怖がりでも観られるはずです。
私は極度のビビりで、“心霊的”な怖さの作品は極度の薄目にしておかないと観られません。
ですが、本作はバッチリ目を開いて観ることができました。
ただ、音を出してはいけない世界なので、“緊張感”がつきまといます。
“あるある”行動が緊張感を最高潮にしてくれる
…次男は見た感じ3歳くらいなのですが、こんなに小さい子まで、長期間ずーっと黙っていられるものなんでしょうか。
音を立てないように注意しながら生活しているとはいえ、お姉ちゃんとお兄ちゃんだってね、子どもですから、ちゃんと迂闊な行動をしてくれるんです。
それでいて大人も、ちゃんと迂闊なことをしていました。
ご懐妊なのです。
なぜこのタイミングで…。
対策は考えてあったようだけど、本当に大丈夫?って不安になる対策法。
それ以前に、出産時に絶対声出ますよね。
私はクソほど叫び散らかしましたけど。
後半にさしかかるほど、黙ってなきゃいけない世界だからこそのハラハラ感が増してきます。
みんな自由すぎるのです。
なぜ大人しく待っていられないのでしょう。
度胸がありすぎて関心します。
父と娘・家族の「愛」
序盤の容赦ないトラブルが発端で、パパとリーガンの間に溝ができます。
それからずっとすれ違い、ぎこちない2人。
パパはリーガンに、いくつもの補聴器を作っています。
新しい補聴器をリーガンに渡そうとしますが、リーガンは意固地になっているのでそれを拒否。
それからしばらくして、リーガンが新しい補聴器を装着。
ちょっとハウリングとかして、これで音を拾うようになるんだと期待させておきながら、斜め上の音を拾い出しました。
ずっとすれ違っていたパパとリーガンですが、パパは正面から愛を伝えます。
ありきたりなシーンかもしれませんが、私の涙腺は崩壊しました。
クワイエット・プレイスの「テーマ」
「親子愛・家族愛」
ホラーというジャンルでありながら、核には親子の「愛」があります
音を立ててはいけない世界で、聴覚障害のある長女リーガン。
言葉がなくても伝わる愛情と、言葉がないことで生まれる誤解や葛藤が描かれます。
上述したパパとリーガンにできた“溝”を埋めたのは、長男マーカスの一言です。
極限状態の中で命を懸けて子ども達を守る親の姿と、正面から伝える愛が本作の最大のテーマなのです。
気になる点・デメリット
- ホラー感が薄い
緊張感はありますが、怖さはあまり感じられない
※ホラー作品ではありますが、テーマの核に「親子愛」があります。
このテーマに焦点をあてて観ると、楽しめるかもしれません。
- ツッコミどころが多い
「なんで!」と思わずツッコミたくなるシーンが結構あるかもしれない
※ストーリー自体の出来は良いと個人的には思います。
この手の作品の“あるある”はつきものと、割り切ることができれば楽しめるはず。
実際に観て感じた「本音」
批評家からの支持も高いだけあって、世界観の説明や一貫された「テーマ」に沿ったストーリーが、とても感動的でした。
なので、個人的には結構好きな映画です。
音を出したら盲目の「何か」に狙われてしまうので、アボット一家と一緒に、自分も音を立てないようにしちゃう。
そんな緊張感が離れません。
コミュニケーションの難しさも感じさせられる作品でした。
家族が新たなる避難地を求めて歩いていく中で、作中のどこかで会ったエメットに再会します。
私が、エメットが誰だか思い出せないまま、話が進みます。
アボット家は手話での会話が容易ですが、エメットは手話を知らない。
誰もかれもがピンチに陥りだした時に、エメットがリーガンに唯一教えてもらった手話を使って「ダイブ」と伝えます。
そこで、私はやっとエメットが野球場にいた人だということを思い出すのでした。
そして、やっぱりツッコミたくなるところはあります。
上述していますが、みんな自由すぎる上に、ちょうどよく飛び出ている絶対踏むに決まっている釘…など。
ただ、そんなことより私が1番気になっているのは、パパがいつ「何か」が音に反応していることに気付いたのか。
鬼早い気付きでしたけども。
Part2で描かれた「何か」が現れた日。
どこもかしこも悲鳴と物音で溢れかえっている中、いつどのようにして気付いたのか気になってしかたない。
神へ祈りを捧げまくっている年配の口をそっと塞いで、静かにするよう促すのです。
周りの音が静まり返る間もなく、この短時間でいつ!
小ネタ情報
リーガンを演じたミリセント・シモンズは、実際に耳が聴こえないため、普段から手話を使います。
撮影現場で、スタッフに手話を教えるなどもしていたそうです。
そして、ご存じの方は多いかもしれませんが、監督を務めながらリー・アボットを演じたジョン・クラシンスキーの奥様エミリー・ブラントがイヴリンを演じております。
合う?合わない?:まとめ
★こんな人に合うかも!
- 音を出してはいけない世界の緊張感を味わいたい
- “あるある”含めて楽しみたい
- ホラーよりも「愛」や「絆」が強い物語が好き
★こんな人には合わないかも…
- 心霊的なホラーを求めている
- ツッコミどころが多い作品は好きじゃない
- クリーチャーデザインが苦手
〆る
早く投げてよ・付けてよ・撃ってよとか、ありがちな謎の間が空くなどの”あるある”も多いですが、全体的には緊張感たっぷりで面白かったです。
ホラージャンルではありますが、心霊的な怖さはなく「音を立ててはいけない緊張感」が強い。
「何か」のデザインもクリーチャー寄りなので、私は平気でした。
2024年に3作目「クワイエット・プレイス DAY1」が公開されています。
監督はマイケル・サルノスキになったようですが、ジョン・クラシンスキーも制作に携わっているようです。

