北欧神話がモチーフになっているRPG。感情を揺さぶってくる短編ドラマを観ているような素晴らしい演出と、爽快バトルにハマる。ブラック企業で働く戦乙女ヴァルキリー。
ざくっとあらすじ
【ヴァン神族との最終戦争に備え、オーディンから戦力となる英雄の魂「エインフェリア」を集めろと命令を受けたレナス・ヴァルキュリア。
人間界「ミッドガルド」へ赴き、エインフェリアを集める。】
発売時期・対応機種
1999年12月、エニックスよりPlayStation用に発売。
↓他・対応機種
・PSP
・iOS
・Android
・PS4
・PS5
ざくっとシステム
集めたエインフェリアを鍛え、英雄として相応しい力を身につけたら神界へ送る。
・精神を集中
ミッドガルドの上空から「精神を集中」し、仲間にできるエインフェリアがいる場合、声が聞こえる。
フィールド上にそのエインフェリアがいる町が表示される。町に入るとエインフェリアがお亡くなりになるまでの過程をみることになる。
・ダンジョン
不死者(敵)がうろつくダンジョンを、ジャンプやスライディングなどその他諸々のアクションを駆使し、戦闘、アイテム収集、仕掛けを解きながら進行する横スクロール式のアクション形式。
シンボルエンカウントなので不死者に接触すると戦闘開始。
・バトル
キャラクターと連動しているボタンを押すことで攻撃。タイミングを計りながら攻撃することでコンボを重ね、ゲージが溜まると決め技「ピュリファイアタック」を発動することができる。
・ピュリファイアタック
各キャラクターが持つ必殺技。
通常攻撃で連携し、ゲージを100%以上にすると発動可能。タイミングよくボタンを押すことで連続使用できる。
・チャプター
全8チャプター。1チャプターにつき28ピリオドあり、ダンジョンや町へ移動するごとにピリオドを消費。
チャプターが終了すると「神界フェイズ」が始まり、今の神界の戦況や神界に送ったエインフェリアの様子、レナスの働きにたいする評価が行われる。
個人的感想
ブラック企業がすぎる
神界が欲しがるエインフェリアの要望がなかなかに細かいのでメモ必須。きちんと育てることができずに何度かやり直したりなんかして。
人使いの荒いブラック企業です。
必ず送らなくても進行は可能です。ストライキできます。しかしマルチエンディングのためストライキばかり起こしているとリストラです。バッドエンディングを迎えます。
よくできたシステムです。
シンボルエンカウント・戦闘
私はどうもこのシンボルエンカウントが苦手で、とっとと進めたいがために戦闘を避けがちです。すると、レベルが上がらないしキャラクターが育たないというとんでもないことになります。ここでまたやり直さないとどうにもならないというとんでもない手間が発生するのです。
ですが、豪華な戦闘にハマります。動きやセリフ、エフェクトなど素晴らしいです。ボタンを押すだけでありながらもピュリファイアタックに繋げるため、タイミングや連携も重要です。
演出が派手なのでコンボを決めて必殺技も連続で決められるとものすごく爽快です。
キャラクター
たくさんのキャラクターが登場します。みんなお気に入りかもしれません。
エインフェリアとして迎えられるキャラクターは全員が死者であり、仲間になる時にそれまでの人生と死に際を見せられるので切ない。感情移入が止まらない。
無念の死だったり恋人や家族を守るためだったり、理不尽な運命に抗い続けた末だったり…短いながらも圧倒的密度で語られる。そのキャラクターを知ることができるこのシステムはとても秀逸です。
更にですよ、仲間にして育て上げた後に神界へ送ったあと、死亡してしまうこともあります。これはかなり抉られます。二度死んでしまうと思うとそう簡単に神界に送りたくなくなる。
やり込み要素
あんまり適当にプレイしているとバッドエンドに向かいますが、どのダンジョンへ行くのか誰を神界に送るのかどのアーティファクトを献上するのかなど、エンディングに直結するので考えつつ判断していかない。
真エンディングと言われるAエンドに自力で辿り着くのであれば、試行錯誤しなければならないこのシステム。Aエンドには普通にプレイしているとまず到達できない鬼仕様です。ですが、ぜひ観てほしい。
考える要素が結構あるのでそれだけでやり込めるのではないかと。
マルチエンディングですし、周回したくなる作りになっております。
〆る
2022年に発売されたヴァルキリーエリュシオンもプレイしたのですが、プロファイルと比較するとなんとなく単調な気がして途中で止まっています。
死から始まる壮絶な物語。ヴァルキリープロファイルは思い出すたびにもう1回遊びたいなと思う名作です。