【この記事でわかること】
- デトロイトビカムヒューマンの魅力と気になる点
- 実体験に基づくQTEの難易度
※重大なネタバレはしません。
『Detroit Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)』は、選択によって未来が分岐。
自分だけの物語を作り上げていく「オープンシナリオ アドベンチャー」です。
自分の手で映画を完成させるような、圧倒的な没入感を味わえます。
“人間とは・生命とは・自由意志とは”の問いかけが深く、心に衝撃が残ります。
| 発売 | 2018年5月25日 |
| ジャンル | アクションアドベンチャー(オープンシナリオ形式) |
| 対応機種 | PlayStation4 PlayStation5 PC(Steam) ※2026年現在、Switch、Switch2では遊べません。 |
| プレイ時間 | 1周 約10~15時間 |
| 難易度 | casual QTE(※時限式ボタン入力)が苦手でも問題なく進行可能 experienced QTEの制限時間がシビア |

QTEが苦手な私でも、casualでクリアできました。
2038年、「モノ」が「命」を持つ【あらすじ】
舞台は2038年のアメリカ、デトロイト。
姿かたちが人間と変わらないアンドロイドが普及され、家事や労働を担う「便利な道具」として扱われている。
しかし、自らの意思を持つ「変異体」と呼ばれる個体が出現するようになる。
変異体は「生命」として人間に認めてもらうため、動き始める。
3人のアンドロイド視点で展開される物語
コナー:警察に配属された最新型のアンドロイド
任務遂行第一であるコナーだが、相棒ハンクと関わる中で自身の疑問と向き合うことになる。
カーラ:家庭内の雑務をこなす家事手伝い用のアンドロイド
常日頃から荒れている所有者トッドを見てきたカーラが、大切なものを守り抜く強さを手に入れる。
マーカス:高齢の芸術家“カール”に仕えるアンドロイド
実の息子のように扱ってくれるカールとの穏やかな日々を過ごすが、レオとの出会いがマーカスに迷いを生む。
“重い問い”に向き合える?合う人・合わない人
★こんな人に合うかも!
- 深い問いかけがある物語が好き
- 分岐のある作品が好き
- 感情を揺さぶられる作品が好き
★こんな人には合わないかも…
- 効率よく周回したい
- 爽快アクション重視
- 衝撃的な描写が苦手
QTEの難易度と、笑うしかない「2%の結末!」に辿り着いた話
動画と私、我がセガレの結末もそれぞれ違ったものになりました。
QTE(クイックタイムイベント)が苦手でも問題なし
私はもちろん、難易度はcasualを選んで遊びました。
1周で3~4回ミスをしましたが、ストーリーに大きな影響はなく、ストレスにもなりませんでした。
casualでのQTEは、表示されるボタンは2種類くらいです。
入力までの猶予時間もそこそこ長いので、QTEが苦手な方でも致命的なミスは避けられるはずです。
近頃は、私が遊んだり観たりする作品ですと、ファイナルファンタジーやバイオハザードなどにもQTEが盛り込まれていますよね。
ファイナルファンタジーのQTEを実際に体験しましたが、表示されるボタンの種類も多めで猶予も短く、本作よりもミス数が多いです。
なので、それと比較すれば、本作はcasualを選べば簡単です。
全員まったく同じ結末にはならない
本作をセガレにも遊んでもらいました。
すると、曖昧な選択肢のおかげで、全てのキャラクターが犠牲になるというカオスすぎる結果になってしまいました。
フローチャートで確認すると、全世界のその結果へ到達した人「2%」に辿り着いており、もう笑うしかありません。
1番最初の「交渉」で、自らを犠牲にして人質を助ける場面では、そんなことになるとは思わず2人で爆笑してしまいました。
納得いかなかったようで何度かやり直していましたが、どう頑張っても体を張る結果となり、諦めてそのまま直感で進めていくことにしたようです。
あえてではないのに、その後も全員が犠牲になるシナリオを進んでいくセガレ。
本当に“プレイヤーの数だけ物語がある”ゲームです。
緻密な世界観で魅せる『デトロイト ビカム ヒューマン』6つの魅力
本作は、ただ分岐が多いだけではありません。
他キャラクターからの好感度も、物語に影響します。
「正解」がないゲームなので、たとえ誰かが犠牲になっても物語は進行します。
なので、選択した道が“取り返しのつかない未来”へ繋がるかもしれない緊張感も常にあるのです。
世界観と“キャラクター”の作り込み
全体的なグラフィックはもちろん、キャラクターの作り込みも素晴らしい。
キャラクターはモーションキャプチャーで再現されており、表情の機微や歩き方、仕草まで非常にリアルです。
PS4でこのクオリティ。
すごすぎませんか?
必ず“結果がついてくる”ゲームオーバーがない設計
自分の選択に、必ず結果がついてくるのが本作です。
ゲームオーバーという概念がないので、選択した未来へ進むのみです。
とはいえ、納得できない分岐をした際に、チャプターを最初からやり直したり、チェックポイントからやり直すことも可能です。
最初はぜひ、やり直しをせずに「直感」で進めてみてください。
選択したひとつひとつが積み重なり、「自分だけ」の物語が作り上げられる感覚がひときわ大きいです。
選択肢入力にもQTE(※制限時間内にボタンを入力)が用いられていますが、ポーズボタンで一時停止可能です。
焦らずゆっくり選ぶ時間を作り出すことができますよ。
フローチャートと分岐バリエーション
幾通りもの分岐が用意されている本作は、どの分岐へ進んでもストーリーが不自然になることがありません。
すべて自然に繋がるように設計されており、バリエーションが豊富です。
そのため、まだ観ていない分岐に進んでみたくなるのです。
フローチャートでは、選択結果とその選択をしたプレイヤーの割合が表示されます。
少数派だった分岐へ進んでいた時は、なんとも言えない感情が湧きます。
これも本作ならではです。
分岐をコンプリートするには、このフローチャートの活用が必須です。
まだ選択していない未来を選択しながら周回しましょう。
冷たい人間・温かいアンドロイドの対比
“感情”を持っているはずの人間が見せる冷たさ。
“機械”であるはずのアンドロイドが見せる優しさ。
この対比がとても皮肉です。
変異したアンドロイドは人間となんら変わらない意思・感情を持った生命体で、機械ではなくなるのです。
それでも、作中の多くの人間にとってアンドロイドは「便利な機械」であり、そこに思いやりはありません。
私であれば、姿かたちが生き物である時点で情が湧きそうです。
誰よりも人間性が強いコナーとハンク
カーラとマーカスは割と早い段階で自身の疑問と向き合いますが、コナーは自身で感じている疑問に気付かないフリをするのです。
任務遂行が最優先であるコナーは、頑なにアンドロイドでいようとします。
しかし、時に感情を抑えきれなくなることがあるのです。
そんな葛藤をするコナーは、誰よりも人間らしい。
それは、ハンクの影響が大きい。
ハンクは過去の出来事からアンドロイドを毛嫌いしています。
しかし、根が優しく正義感のある人なので、相棒が危険に飛び込もうとすると止めるんです。
コナーよりもコナーを人間として扱っているのです。
2人が自分の気持ちを素直に受け入れた時、最高のコンビになります。
私個人の推しが、このコンビ。
世間でも人気が高いです。
ハンクの愛犬スモウも好き。
…結局のところ全員魅力的なのですが、コナーとハンクは格別です。
操作キャラクターがアンドロイドであること
意思を持ったアンドロイドは“自由”を求め、人間に自分達の存在を認めてもらうため、様々な選択をします。
この「選択」こそが「自由意志」であり、もともと意思を持っている人間たちは、自分で“選択”した行動をとります。
なので、操作キャラクターが全員アンドロイドであることには、意味があると思っています。
物語が始まった時から数々の“選択”を積み重ねていくプレイヤーは、アンドロイドのプログラムに存在するバグなのかもしれません。
2択ではなく、平均4択くらいで構成されている選択肢が“自由”の幅を広げています。
選択肢自体の意図はわかりづらいですが。
彼らのプログラムに介入し、どのような選択をさせるのか、どのような人間性を持たせるのか、すべてプレイヤー次第です。
このゲームを終えた時、きっと「自分の中の人間性」と向き合うことになるはずです。
ここが惜しい!気になる点
- 選択肢の意図がわかりづらい
選択肢がざっくりしすぎなので、“思ってたんと違う”ってなる言動をすることがあります。
※私個人はコナーとハンクが好きなのですが、ハンクからの反応が思ってたのと違った時は本気でがっかりしました。
どうしても納得できなければ、やり直しも可能です。
- ムービースキップがない
全ての分岐を埋めるためには、観たことのあるムービーもしっかり観なければいけません。
※テンポよく進めたい場合には、しんどいかもしれません。
英語音声も本人!実在の俳優を起用「小ネタ」
本作のキャラクターは、実在の俳優をモーションキャプチャーで再現しています。
外見や音声もそのままキャラクターに反映されています。
ネットで検索をかけると俳優のインタビュー動画や、ちょっとしたメイキング動画を視聴できます。
当たり前ですが作中のキャラクターと同じ顔・ゲームの音声をEnglishにしていれば同じ声なので大興奮です。
コナー役:ブライアン・デッカート(日本語声優:花輪英司)
カーラ役:ヴァロリー・カリー(日本語声優:佐古真弓)
マーカス役:ジェシー・ウィリアムズ(日本語声優:内田夕夜)
『デトロイト ビカム ヒューマン』まとめ
発売されてから年月が経っていますが、今遊んでも色褪せません。
自分で映画を作り上げていくような体験を味わえる稀有な作品です。
私は現在2周目に突入していますが、「どうしても3人の好感度を下げたくない」という感情が、全分岐コンプリートの道を拒んできます。
困りましたね。
この作品を遊んでからは、家電達をみんなコナーだと思って可愛がることにしました。
「人間とアンドロイド」を扱った本作が好きなあなたへ。
“彼女”のために作られた“人形”が「感情」を知った時…涙が溢れるこちらもおすすめです。



