「今読んでもおもしろい!?」
高橋留美子先生は日本を代表する漫画家であり、SF、バトル、ファンタジー、特にラブコメを得意とし、世代を超えて愛され続けています。
今回は、そんな高橋留美子先生の3作品をネタバレなしでレビューします。
難しすぎない作品が好きな方におすすめです。
『うる星やつら・らんま1/2・犬夜叉』はどんな漫画?
クセが強いキャラクターが織りなすドタバタコメディが魅力的。
ギャグとシリアスのバランスが絶妙です。
時にシリアスな展開を盛り込みながらも、必ず笑える要素が散りばめられています。
基本情報
| 作品名 | 連載期間 | 掲載誌 | 巻数 | ジャンル |
|---|---|---|---|---|
| うる星やつら | 1978年~1987年 | 週刊少年サンデー | 全34巻 | SFラブコメディ |
| らんま1/2 | 1987年~1996年 | 週刊少年サンデー | 全38巻(新装版・文庫版あり) | 格闘ラブコメディ |
| 犬夜叉 | 1996年~2008年 | 週刊少年サンデー | 全56巻(ワイド版・文庫版あり) | 和風ファンタジー バトル 恋愛 |
【3作品のジャンル比較】
| 作品名 | ギャグ度 | シリアス度 | 恋愛度 | バトル度 |
|---|---|---|---|---|
| うる星やつら | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| らんま1/2 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 犬夜叉 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
アニメ【リメイク・続編】
『うる星やつら』『らんま1/2』はリメイクアニメ化され、新規ファンも急増中。
『犬夜叉』もアニメになっていて、続編にあたる『半妖の夜叉姫』も配信されています。
今なお盛り上がり続けている作品たちです。

私が初めて触れた高橋留美子作品は「らんま1/2」です。
ゲーム化なんかもしていますが、プレイした覚えがあるのはスーファミの格ゲーです。
動きがやたらもっさりしたウッちゃんの使いにくいことこの上なかった記憶しかありません
『うる星やつら』混沌と笑いの日常を一気読み
SFでありながら、妖怪やタイムトラベルなどなんでもアリ。
「この展開どうなるの!?」と思ったら、だいたいギャグで着地します。
この「何が起きても許される混沌」が、最大の魅力。
深く考えずに、一気に読めちゃう作品です。
ダメ男が地球を救う【あらすじ】
地球侵略を目論む鬼族が地球へ降り立つ。
地球の運命を賭け、鬼族代表の“ラム”と、なぜか地球代表に選ばれた“諸星あたる”の「鬼ごっこ」で勝敗を決めることに。
まったくやる気のないあたるだが、幼馴染で恋人である”三宅しのぶ”の「勝ったら結婚してあげる!」の一言でやる気を出す。
結果として、あたるは勝利をつかみ取った。
しかし、鬼ごっこ中もずっと「結婚・結婚」騒いでいたことで、ラムはプロポーズされたと思い込む。そのまま諸星家に居候することに。
美少女宇宙人ラムと、女好きのダメ男あたるを中心に、周りの人々を巻き込んだドタバタな日常が繰り広げられる。
“ラムちゃん”のかかあ天下
語尾が「~だっちゃ」の可愛らしいラムちゃんですが、人の話を聞かない。
誤解だと言ってももう強制的にあたるを「ダーリン」と呼び始めます。
さらに嫉妬深い彼女は、あたるが他の女に目を逸らせば容赦ない電撃放つ。当時で言うかかあ天下に近いものがあると思う。
ですが、あたるに一途な想いをまっすぐにぶつけ続けます。
コミカルでありながら、どこか健気。
怒りも喜びも全力で表現する感情のわかりやすさ、わがままに見えて実は相手を思いやる優しさを持つ、そんなギャップが魅力的ですね。
清々しいほどのダメ男“あたる”
「どうしようもなさ」と「憎めなさ」が絶妙に同居している、作中屈指の女好き。
一見すると欠点かもしれませんが、そのブレなさが強烈な個性となっています。
どんな状況でも、清々しいほどに欲望に忠実であり続けるのです。
普段は調子よく無責任に見えますが、いざという時には逃げずに向き合う誠実さもある。
根底には情の深さや優しさ、どんな目に遭っても懲りない打たれ強さも併せ持っています。
人間らしさに満ちている愛すべきダメ男なのです。
個性溢れすぎるサブキャラクターたち
- しのぶ
あたるの元カノ
- 面堂(メンドウ)
暗所恐怖症の、お金持ちイケメン
- サクラ
保健医の美人巫女
- テン
火を吹くラムの従妹
- 弁天
バイク乗りのラムの幼馴染
など、他にも個性豊かなたくさんのキャラクターが登場します。
主人公よりもハマるキャラクターが見つかるかも。
『らんま1/2』水をかぶると女の子に!格闘ラブコメの傑作
格闘ラブコメであるこの作品は、ド派手にギャグを飛ばしながら展開されることが多いです。
天道家なんかは数えきれないほど破壊されますし、蹴り飛ばされた人はどこまでも飛んでいくし。
何年も前に読んだ漫画ですが、所々鮮明に覚えているし最終話も覚えている何かとインパクトが強い作品です。
キャラクターのクセの強さも作風に合っています。
らんま、女の子になる!【あらすじ】
無差別格闘流の修行に励む高校生、早乙女乱馬(サオトメ ランマ)は、父・玄馬(ゲンマ)とともに中国の修行場「呪泉郷」へ。
そこで、玄馬は熊猫溺泉(パンダが溺れた泉)に、らんまは娘溺泉(若い娘が溺れた泉)に落下。
それぞれ水をかぶるとパンダ(玄馬)、女の子(乱馬)になり、お湯をかぶると元に戻る体質に変化してしまった。
修行を終えて日本に戻った早乙女親子が、玄馬の友人・天道早雲(テンドウ ソウウン)を訪ねる。
全てのキャラクターが体力おばけ
ほぼ全員が武闘家です。
武闘家じゃないキャラクターでも、みんなどこかしらが尋常じゃないので多分戦えます。
例えば与太郎(ヨタロウ)。
パンダ(玄馬)を溺愛するひ弱で、普段は寝たきりのお金持ちのお坊ちゃん。
パンダ(玄馬)を愛しすぎて逃げるパンダ(玄馬)を追いかけ、数十キロ先の天道家まで走ってくるんです。
それも無表情で。
だいぶシュールでした。
ひ弱と言う割には、スタミナがとんでもないのです。
なんでもありの格闘
キャラクターが所持する武器がそれぞれ職に沿ったものになっており、お好み焼きのヘラとかバリカン、新体操のリボン。
実の兄すらも武器になります。
…バリカンは、職業上のものではないかもしれない。
舞台も様々です。
ディナー会場ですら、格闘が繰り広げられます。
呪泉郷の不思議
様々な泉があり、キャラクターの何人かが呪泉郷に落ちています。
猫、アヒル、子豚とか色々です。
不便そうではありますが、呪泉郷に落ちてみたい。
あなたはどの呪泉郷がいいですか?
終盤で「茜溺泉(あかねが溺れた泉)」が作りだされるのですが、「娘溺泉」とどう原理が違うのでしょう!
気になります。
玄馬とのどか
個人的に玄馬とのどか(乱馬の母)が好きです。
玄馬はかなりチャランポランなので、現実なら夫にしてはいけないタイプだと思われます。
玄馬は乱馬を「男の中の男に育てる」と、のどかに誓いました。
乱馬の意思を無視して「男らしく育てられなかったら父子で切腹」という約束を交わし、契約書を残すのです。
それをあろうことか、呪泉郷で乱馬を半分女にしてしまったわけです。
そして天道家に逃げ込むのですが、天道家にのどかが訪ねてくるエピソードがあります。
切腹に怯える父子がもう、玄馬にパンダがハマりすぎていてズルいです。
『犬夜叉』戦国時代を舞台にした和風ファンタジー
戦国時代、妖怪、巫女、陰陽師など、日本らしさ全開の世界観が魅力的。
高橋留美子先生が描く妖怪たちは、恐ろしくもどこか哀しい背景を持っています。
かごめ、戦国時代へ【あらすじ】
現代に生きる中学3年生の日暮かごめ(ヒグラシ カゴメ)。
ある日、神社の井戸から戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで出会ったのは、巫女・桔梗によって封印されている半妖の少年・犬夜叉。
かごめは、犬夜叉の封印を解く。
かごめの体内から現れた「四魂の玉」が砕け散り、その破片を求めて妖怪たちが動き出す。
犬夜叉とかごめは、仲間とともに四魂の玉のかけらを集める旅に出る。
犬夜叉とかごめ
ぶっきらぼうで不器用な犬夜叉と、明るくて芯の強いかごめの恋愛は、桔梗(キキョウ)との関係も絡んで複雑です。
この複雑な三角関係も、物語を深くしている要素の一つです。
犬夜叉がどっちつかずなのがよろしくないとも思いますが、それぞれの想いに共感できる部分があるので、なんとも難しい問題ですね。
なので、私は1人に一途な殺生丸様を推しています。
…ロリと言われていますが、いいんです。
あなたの推しは誰ですか?
宿敵・奈落
本作で大きな存在感を放つ、奈落(ナラク)。
人の心の隙や弱さにつけ込み、状況を操ることで相手を追い詰める戦い方が非常に陰湿。
ですが、単純な悪ではなく、嫉妬や執着など「人間的な弱さ」を持っているからこそ、その行動はどこか同情してしまう部分もある…かもしれない。
テンポとギャグとシリアスのバランス
「うる星やつら」や「らんま1/2」ほどギャグ要素は多くありませんが、随所でしっかりとシュールなツッコミなどが盛り込まれています。
重たくシリアスな話も多い本作ですが、笑える要素が挟まれることで疲れずに読み続けられるのです。
るーみっくわーるどに共通する魅力
ギャグからバトル、シリアスまで!
様々な楽しみ方をさせてくれる高橋留美子先生の作品に共通する魅力をご紹介します。
強烈なヒロインたち
高橋留美子作品のヒロインたちは、強いです。
パワフルさと、憎めない愛らしさを兼ね備えています。
受け身ではなく、自分の意思をしっかり持ったこの「強いヒロイン」は、高橋留美子作品の特徴の1つです。
強烈なヒロインが好きな方には、小坂理絵先生の作品もおすすめです!
『るんるん』と『なかよし』で連載された7作品!ぜひチェックしてみてください。
テンポの良いギャグセンス
シリアスな展開の中にも、笑える要素を挟んでくれます。
時に静かながらも切れ味抜群な言葉から、宇宙まで飛んでいきそうな激しいツッコミまで!
ツッコミ・ボケのタイミングや言葉選び、さらには表情も最高です。
ギャグとシリアスのバランスがとれた秀逸な作品が好きな方には、漫画『こどものおもちゃ』もおすすめです!
子ども達の笑顔の裏にある重たい事情を、抜群のギャグセンスを挟みながら展開される「少女漫画」を超えた作品です。
魅力的なサブキャラクターたち
主人公やヒロインだけでなく、わきを固めるキャラクターたちも個性が豊かです。
なんなら、サブキャラの方が人気が高いこともしばしば。
どのキャラクターにもバックストーリーがあり、丁寧に描かれるので、誰かしら推しができるはず。
サブキャラクターの背景も丁寧に描かれる作品が好きな方には、漫画『うしおととら』と『からくりサーカス』もおすすめです!
たくさんのキャラクターが登場しますが、意味のないキャラクターは1人もいません。
長すぎる?気になる点
- すべて30巻…犬夜叉にいたっては50巻を超える
すべて集めようと思うと結構ハードルが高いかもしれません。
※完結済みなので、途中で終わってしまうことはありません。
漫画アプリで試し読み、電子書籍で少しずつ集める、中古の全巻セットの購入などを検討するのがおすすめです。
- 攻防の繰り返し
似たような展開を繰り返すことが多いので、進展しないように感じかもしれません。
※「キャラクター重視」で楽しむことができれば、気にならないはず。
るーみっくわーるどにハマれる?合う人・合わない人
★こんな人に合うかも!
「うる星やつら」
- ドタバタコメディが好き
- 深く考えずに楽しみたい
「らんま1/2」
- ラブコメ×バトルが好き
- コメディ重視だけどアツい展開も欲しい
「犬夜叉」
- 和風ファンタジーが好き
- 仲間との絆が描かれる作品が好き
★こんな人には合わないかも
「うる星やつら」
- 古めの絵柄は苦手
- 一貫したストーリーがいい
「らんま1/2」
- シリアスな展開が好き
- コメディが好きじゃない
「犬夜叉」
- コメディ重視で読みたい
- 三角関係が苦手
るーみっくわーるどを読み終えて
バラエティに富んだ展開。
テンポも良くて勢いも良くて、ギャグのセンスも抜群。
キャラクターの表情とセリフのバランスが絶妙なので、じわじわきます。
深く考えずに読めるくらいに内容はわかりやすいので、幅広い年齢層で楽しめます。
コメディ全振りなら『うる星やつら』
バランス重視なら『らんま1/2』
シリアスも楽しみたいなら『犬夜叉』
迷ったらWebやアプリで無料公開分だけ読んでみてください。
きっとこの世界観に惹き込まれるはず!




