ゴーストハント/今も名作、ナルと謎を解き明かしていくホラー:ネタバレなし感想

漫画

当時買っていた雑誌「なかよし」で連載されていた漫画。原作は読んだことがないのですが、今でもとってある漫画です。

ホラーらしくちょっと怖いシーンもありますが、衝撃を受けるラストです。短すぎず長すぎず、一気に読みたくなる作品です。

【心霊現象調査事務所「渋谷サイキック・リサーチ(SPR)」の所長を務める渋谷一也(シブヤ カズヤ)、通称”ナル”

谷山麻衣(タニヤマ マイ)がナルの助手”リン”に怪我をさせてしまったことをきっかけに、麻衣はSPRでアルバイトをすることになる。】

原作:小野不由美

漫画:いなだ詩穂

1998年~2010年、講談社「なかよしKC」にて連載。全11巻。

心霊現象・調査

当時は読むのが怖かったです。完全に日本的なホラーで、結構なオドロオドロしい霊が描かれています。人形や廃病院や…少女漫画らしい美形なキャラクターが登場しながら霊とかそういった描写は完璧にホラーなのです。

でも面白いのです。

あらゆる機材を使います。サーモグラフィーやマイクなど。心霊現象を取り扱ったテレビ番組で観たことあるような風景です。

キャラクター

スカした霊媒師、間違った京都弁を駆使するエクソシスト、やかましい巫女、チャラ男と見せかけてそれなりにしっかりした坊さん、その他。

それぞれ個性的なキャラクターがたくさんでいい味出しています。

賑やかなメンバーなので、ホラーの中にもキャラクター達の掛け合いによる癒しがあります。

ジョンが私の推しです。ナルも好きですが、彼は観賞用です。
ジョンはゴーストハントにおける1番の癒しです。誰にでも優しく、穏やか。感情的になることはなく常に冷静である素晴らしい器をお持ちです。19歳にして、なんてできた人間なんでしょう。

ストーリー

引き込まれるものがあります。

過去の因縁や人間の闇、単なる怪談話ではなく切なさや悲しさ。推理要素も含まれるので、どうしてこうなったのかをチームで解き明かしていく過程は見応えたっぷりです。それと同時に”ナルの秘密”も紐解いていく。

恋愛要素も含んでいますが、結構な予想外で全てが明かされた時は切なくなりました。

現実のナルと夢の中のナル。自分のことを多くは語らないナルですが、ナルの秘密が明かされた瞬間もまた衝撃。
ナルがいつも黒い服を着ている理由や、夢の中の対照的なナルとの関係性。そんなオチがあったとはね!

作画

怖い描写は怖いと語りましたが、絵の成長が著しいです。最初から「ヒィィ」ってなりながら読んでいたのでもともと下手だとも思いませんでしたが、1巻と最終巻を見比べるとすごく違います。

麻衣が随分と可愛く幼くなりました。

原作は小説ですが、小説を読んでいません。漫画が面白いので、小説も面白いに違いない。

一見すると心霊調査ものではあるが、ナルの真実が気になりすぎる作品です。じっくり読み進めていって、後半で最高に盛り上がる素晴らしい構成。

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