うしおととらの人だ、と思って買い始めた漫画。
その当時、サンデーのCMでしろがねが「あるるかーーん」て叫びながらあるるかん出してレザーマシオウしてコランかなんか繰り出すんです。
…そこまで作っておいてなんでアニメ化しないのか!と思っていたらですよ、アニメ化されたじゃないですか。
念願が叶いました。
CMでしろがねの声を担当していた方はわからないですが、このアニメ化されたしろがねは林原めぐみ様です。
大好きです。
前作「うしおととら」の感想はこちら。
からくりサーカス:ざくっとあらすじ
【人を笑わせることで症状が落ち着く難病、ゾナハ病を患う加藤鳴海(カトウ ナルミ)。
父から全ての遺産を受け取ることになった才賀勝(サイガ マサル)。
そしてマサルを護る者、しろがね。
マサルが人間そっくりな自動人形「オートマータ」に襲われているところを鳴海が助けたことから始まった。複雑に絡み合うからくりを紐解いていく物語。】
連載時期・放送期間
作者:藤田和日郎
1997年32号~2006年26号、週刊少年サンデーにて連載。全43巻。
・アニメ
2018年10月~2019年6月。全36話。
アニメ
念願は叶ったわけですが、36話で収まるわけがないんです。
序盤、マサルと鳴海がしろがねと合流するも買い物に行かなかったし。
リーゼなんて急にいるキャラクターです。
ヴィルマも仲町一家も回想ストーリーがあったので、リーゼとビーストの話も期待していたのに。仲町サーカスの一家と会った時に、既にリーゼがいるんです。
ビーストは姉さんを殺したんです、終了!
ドラムなんて存在もしない。
どうしてリーゼだけそんなに雑なのか。
終盤はリーゼもキメラとバトルしておりましたが、気合十分だったのに逃げてばっかりだし。
原作もそんなんだったっけ?
リーゼの扱いが可哀想すぎます。
とはいえ、作画は良いのであるるかんやオリンピアが暴れ放題なバトルシーンは迫力満点です。
端折られながらも物語の核の部分についてはきちんと語られるので、アニメはアニメで楽しめます。
原作ほどの厚みや深みは全くないですけれど、懐かしさと面白さと好きさが勝って一気見できました。
おかげさまで原作も読み返したくなりました。
しかし昔、全巻揃っていたのに何をとち狂ったのか”うしおととら”と合わせて私は全巻古本屋に売ったのです。
なにをしてるんでしょう。
漫画アプリ「サンデーうぇぶり」を開きましたら、からくりサーカスが無料公開だというじゃないですか。
1日1チケット+動画で読みつつ少ないポイントを使い、読めるところまで読んだ。
あとは、無料で読むためには残りの話をちまちま公開日まで待つしかないわけです。
しかし待っていたら最終話の公開予定が2027年です。
もう我慢できないので、
原作を
→ 買う
買わない
個人的感想
フランシーヌ、しろがね(エレオノール)、フランシーヌ人形×2、アンジェリーナ
当時漫画を読んでいた時はだいぶ混乱しました。
白金(バイジン)という名のディーンがしつこく他の体に移り住むことと、フランシーヌ(の顔)が出てきすぎて意味がわからなくなりました。
からくりサーカスが連載されていた頃、私は小学生でした。
同じ顔の連続と話が小難しくなってきたことにより段々何も考えなくなり、雰囲気でしか読まなくなっていたに違いないです。
しろがね-Oとか出てきたあたりからはサッパリでした。
そして現在、アニメを観たこととネットで相関図を見たことに加え原作を読んでお勉強したことにより、この混乱は解消されました。
相関図などを見なくても、一気に漫画を読めば結構混乱しないで理解できるものですね。
とはいえ43巻あるので読み終えるまでは毎日寝不足+頭痛必至です。
あるるかんとオリンピア
デザインが最高にかっこいいです。
この作品には多くのマリオネットが登場しますが、1番かっこいいのがなんといってもあるるかんとオリンピアでしょう。
この2体の戦闘シーンがまた派手で素晴らしい。
画力が高いので躍動感がすごいですし、もうかっこいい。
かっこいいしか出てきません。
感情移入が止まらない
個人的にミンシアは最後まで好きになれませんでした。
あと不確かなひとことで180度態度が変わった頃の鳴海はちょっと…みたいなキャラクターもいますが。
ハマればハマるほどお気に入りのキャラクターが増えてしまって大変です。
最古の四人とか__真夜中のサーカスの殺人人形ですけど。
そんな物騒なキャラクターですら好感を持てるようになってしまう不思議。
ドットーレは人間と関わることなく、ただの物騒な人形のまま退場してしまいました。
しかしアルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌはそれなりに人間の感情というものを理解し始めてからは可愛らしさが出てきちゃいました。
アルレッキーノもパンタローネもデザインを変えられることなく修復されたのに、コロンビーヌはなぜかゴスロリ幼女にデザインを変えられました。
この3体の最期にはくるものがあります。
だからゴスロリ幼女になったのかもしれません。
昔読んだしアニメも観たから展開がわかってるのに、アルレッキーノがリョーコに作った木彫りの鳥を預けるところは何度でも涙腺の崩壊です。
うしおととらのサトリを彷彿とさせるようなシルベストリという切ない人形もね、この作品も随所随所で泣き放題です。
私の最推しがパンタローネとギイなのですが、世間でも最古の四人は結構人気があるようです。
うしおととらもそうでしたが敵として登場したキャラクターにも感情移入できちゃうので心臓が痛いですし、たくさんのキャラクターが登場しますが意味のないキャラクターがこの作品でも1人もいないんです。
ご退場になるキャラクターがたくさんいるんですが、みんなやり切って満足して逝っちゃうもんだからもう目が潤っちゃって大変です。
やっぱり話づくりが上手すぎる
後付け設定が多いそうで矛盾を指摘などされたりもしていますが、完全なる矛盾てほどでもなく自然にストーリーが展開されていき、伏線も綺麗に回収していきます。
名言も多いし表現や見せ方、どれをとっても天才すぎる。
熱くて照れくさいセリフが多いですけど、刺さりますめっちゃ。
〆る
うしおととらとはまた違った話ですが、壮大なドラマであることは共通していると思う。この作品も一気に読める。
むしろ一気に読みたい。
読んだらもう止まらない。
うしとらもからくりサーカスも、根性が曲がりまくっている我が子に読ませたいと思っています。
刺さる名言も多いこの作品は、きっと響く。

