Netflixでしか観られない大人気ドラマ「ストレンジャーシングス」。80年代要素が詰まった老若男女が楽しめる作品。
ストレンジャーシングス:ざくっとあらすじ
【1983年11月、インディアナ州の田舎町ホーキンス。
マイク、ウィル、ダスティン、ルーカス達はマイクの家に集まってD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)で遊んでいた。その帰り道で「何か」に遭遇したウィルが失踪したことを皮切りに、家族、友人、地元警察が不可解な事件に巻き込まれていく。
「研究所」から逃げてきた超能力を使う少女イレブンと出会い、子供達は「裏側の世界」から来る脅威と対峙することになる。】
放送期間
シーズン1
2016年7月15日~
シーズン2
2017年10月27日~
シーズン3
2019年7月4日~
シーズン4
Vol.1 2022年5月27日
Vol.2 2022年7月1日
・キャスト
マイク・ウィーラー / フィン・ウルフハード
イレブン(エル) / ミリー・ボビー・ブラウン
ダスティン・ヘンダーソン / ゲイテン・マタラッツォ
ルーカス・シンクレア / ケイレブ・マクラフリン
ウィル・バイヤーズ / ノア・シュナップ
マックス・メイフィールド / セイディー・シンク
ナンシー・ウィーラー / ナタリア・ダイアー
ジョナサン・バイヤーズ / チャーリー・ヒートン
スティーブ・ハリントン / ジョー・キーリー
ロビン・バックリー / マヤ・ホーク
エリカ・シンクレア / プリア・ファーガソン
ジョイス・バイヤーズ / ウィノナ・ライダー
ジム・ホッパー / デヴィッド・ハーバー
マレー・バウマン / ブレット・ゲルマン
ヘンリー・クリール / ジェイミー・キャンベル・バウアー
マーティン・ブレンナー / マシュー・モディーン
個人的感想
ストレンジャーシングスの魅力
想像以上にハマって大変です。世界観、雰囲気、テンポ、内容、キャスト全部が素晴らしく、続きが気になって仕方ないことになります。もはや全てが魅力。
まだ何が起こるのかもわからずワクワクしながら観られるシーズン1をはじめ、シーズン毎にヴィランが変わり展開も全く同じにはならないので全シーズン楽しく観られる。
私が観てきた海外ドラマの印象は、変に引き延ばされすぎて矛盾点が多くなる作品が多い。そういう作品にばっかりあたっているのかもしれませんが。
その点で言えば、ストレンジャーシングスはちゃんとシナリオが作り込まれています。多少は微妙な部分や細かい変なところはあるかもしれませんが、納得できなくはない構成になっていますし全然飽きてないのでいいです。
アドリブによるリアリティ
キャストの演技力が素晴らしいのですが、さらにこの作品は各シーズンのいたるところにアドリブも含まれているのです。
一切のアドリブを許容しない監督や脚本家も中にはいるようですが、ダファー兄弟は許容するタイプ。
その場の雰囲気やその瞬間の感情から出てくる言葉だったりキャラクター同士の関係性を考えた言動だったり、恐怖や焦り、愛情など様々なリアリティがより一層上乗せされるシーンが複数誕生している。俳優ってすごい。
キャラクターの魅力
世の中で最も人気が高いのはスティーブ。登場時の印象は悪くサブ的立ち位置。シーズン1で退場の予定すらあったそうです。しかし退場を覆し、メインキャラとしての地位を獲得したほどの人気です。
いまやダスティンとコンビを組めば最強です。ロビンとの絡みもいいかもしれませんが、ここはやっぱりダスティンだと思います。
チンピラめいていた頃とは変わり、とてもキャラになりました。子ども達の兄貴で子守りで父。毎シーズン派手にフラグを立てまくりますが元気でなによりです。
メインのオタク男子4人の中では博識でムードメーカーな可愛らしい男子、ダスティンの人気が高いようです。
主人公であるはずのマイクの人気は4人の中では1番低いようです。なかなか自己中なのとシーズンが進むたびに活躍も減り、今じゃただエルの彼氏なだけです。なんなら姉ナンシーの方が見どころ満載。
シーズン4で登場したエディの人気ぶりもすごいです。基本変人ですがスティーブとちょっとポジションがかぶる、とてもいいキャラです。「愛してる」で全世界が泣いたでしょう。
上げて突き落とされる
ストレンジャーシングスはキャラクターが多いです。毎シーズン新キャラも追加され、増えすぎたキャラクターを整理するがのごとく感情移入した途端に突き落とされることもあるシステムです。
シーズンをまたいで生存するキャラクターもいればワンシーズン中に退場させられるキャラクターもいたりと、それはもう感情が大忙し。
シーズン4で個人的に衝撃展開を迎えてしまいました。ファイナルシーズンが始まる前にもう1周くらいはしようと思っていたのに、観れない。
私の推しがとんでもないです。
予想もしていなかったとんでもない展開に髪の毛がちぎれそうなほど握りしめて頭を抱えることしかできませんでした。全身に力が入りすぎて歯も食いしばっちゃって肩も首も凝りまくりです。
たくさんキャラクターがいるので推しが最低でも1人はできると思いますが、誰がどうなるか予想を超えてくることもあります。推しすぎて絶望しないようご注意を。
80年代の要素が盛りだくさん
スティーブン・キングの要素が強いなと思ったのですが、日本の作品「サイレントヒル」や「AKIRA」からもインスパイアを受けているようです。
「ET」や「キャリー」、「グーニーズ」、「ゴーストバスターズ」とか「エイリアン」とかなんだとか。当時話題だった映画やドラマのオマージュも所々に散りばめられており、探すときっと楽しいです。
それから、トランシーバーですね。携帯などない時代だからこその子ども達の必須(でもない)アイテム。トランシーバーで連絡を取り合うという素晴らしいアイデア。そもそも携帯よりもトランシーバーを使った方が都合がよかったので舞台も80年代になったそうな。
D&D
作中でよく登場するD&Dですが、実際に1974年に制作・販売されたアメリカのファンタジー・テーブルトークRPGなのです。
クラシックとかなんとか版とか色々あってそれぞれで違いもあったりするようですが、審判役が提示したシナリオをプレイヤーキャラクターを通じて体験するというゲーム。日本語版もあるという、世界初のRPGであり原点です。
人間、エルフ、ドワーフなどの種族からキャラクターを選び、ファイター、ウィザード、ローグといったジョブみたいなのを選択してキャラクターを作成。能力値やスキルがレベルによって変動するシステム。
面白そう。
このD&Dのモンスターから、裏側の世界のモンスターに名前を付けるセンスがまた良いですよね。
〆る
エグかったりグロかったりなどのシーンもあるのである程度の年齢まで育っている方がいいかもしれませんが、懐かしさに新しさもあるこの作品は子どもから大人まで幅広く楽しめるドラマです。
2024年に配信予定だったファイナルシーズンですが、ついに今年。
もう待ちきれないですが、あと少しです。推しの運命が気になりすぎて、配信されてもどうにかなってしまったら絶望ですが…とっとと推しを助けてください。

