「ギフトピア」に続き、2作目のゲーム。
世界観はポップで可愛らしいのですが、案外闇が深い作品だった。
ざくっとあらすじ
【ジェニーの誕生日プレゼントとしてサンダースン家にやってきた「ちびロボ」。
家族の一員となり、ちびロボは毎日あくせく働きながら家族の悩みも解決していく。】
発売時期・対応機種
2005年6月23日、ニンテンドーゲームキューブ用に発売。
アメリカ合衆国や欧州連合でも「Chibi-Robo!」のタイトルで発売され、アメリカ合衆国ではIGNの「BEST OF 2006」で「ゲームキューブ・ベストアクションゲーム部門」を受賞した。
2009年6月11日、Wii移植版「Wiiであそぶ ちびロボ」
・Wii版
Wiiリモコンとヌンチャクを組み合わせにのみ対応。Wiiリモコン単体とGC用コントローラーには対応していない。
Wiiリモコンのポインターでメニュー画面のアイコンを操作し、ポインターが対象物に触れるとアクションが起こる。
メニュー操作に関してはポインターとヌンチャクのスティックを併用するか、オプションで変更。
一部のアクションではWiiリモコンやヌンチャクを振る動作を用いる。
ざくっとシステム
・時間
日中と夜間に時間が分かれており、交互に活動する。半日が終了すると強制的にちびロボハウスに帰され、ハッピーの清算等が行われる。
・ハッピー
掃除や悩みを解決した際に、感謝の気持ちとして「ハッピー」が溜まる。
半日の終了時にハッピーを清算し、順位が上がったり変わらなかったり。順位に応じてちびロボを販売する「オレンジ社」から新しいバッテリーが贈られる。
・ちびロボハウス
ちびロボの拠点。
ハッピーを清算したり、アイテムの購入や集めたジャンクを使ってアイテムを作ることが可能。
・バッテリー
行動していくうちに、ちびロボに内蔵されているバッテリーが減っていく。家の中のコンセントで都度充電しなければならない。
・意思表示
ちびロボは喋ることができないため問いかけに対し「○」か「×」で答える。
個人的感想
闇が深い家族
サンダースン家の闇が深い。
パパはおもちゃにお金をつぎ込み家計を圧迫するチャランポランで「むぴゃぽこ@%&~…」とか言い出す。そんなパパにママは失望している。挙句の果てにはジェニーはカエルの呪いがかかっているだとかなんだとかでカエル語しか話さないカエルだが、これはおそらく両親の不和を察した現実逃避か精神的ショックによるもの、なのだろうか。
夫婦喧嘩する描写や、ママがちびロボにだけ弱音を吐いたりします。
パパがなかなか鬱陶しいです。ハンバーガーを作るお手伝いをするのですが、パパの動き方がとてもイラっとします。普通に食材よこせ。
しかもみんな毎日家にいます。ママは専業主婦だとして、ジェニーは夏休みなのか…それともこんなカエルみたいな娘を外に出すわけにはいかないのか。パパは在宅勤務なのでしょうか。仕事してるところを見たことがありませんけど。…無職なのでしょう、ママも失望するわけです。
更には家で出会うおもちゃ達の闇も深い。恋愛に失敗したぬいぐるみや過去の戦争を引きずるソルジャー型ロボットなど。
こんな家で仕事をこなさなければならないちびロボ。大変な家に来たもんです。
世界観
今作は世界が家の中のみです。しかしちびロボの身長が10センチなのでフィールドは広大で、様々な家具を使って多彩なアクションをこなします。
歯ブラシやマグカップなどを拾って頭に収納。掃除道具として使ったりなど、小さいキャラクターならではのシステム。
家の中には人間の家族以外にも様々なキャラクターが登場します。ちょっと某おもちゃストーリーを彷彿とさせる。
個性豊かなキャラクターが多いので会話をするだけでも面白いです。
エンディング
エンディングまでたどり着きましたが、エンドレスループが始まります。なのでクリアしたのかどうか一瞬戸惑った。おそらく一旦は終了です。
やり残していることがたくさんあります。
海賊船の乗組員集め、グワム二等兵が見つからないまま終了。踊る花も動かなくなってからその後は放置。解決していないイベントが他にも色々あるかもしれません。
〆る
ムーンやギフトピアもそうですが、クセになるボイスや世界観やキャラクターデザイン。ふざけた感じのキャラクターもいながら斜め上方向にシリアスなストーリーが魅力です。
愉快な世界観でありながらどのキャラクターも結構深めの闇があり、子ども目線では楽しく遊べるお手伝いロボットゲーム。大人目線では崩壊寸前の家庭を救うロボットゲーム。子どもから大人まで楽しめる作品で、ハマる人にはハマるゲーム。

