ゲーム『リトルナイトメア1・2』は怖い?不気味で美しいホラーアドベンチャー【ネタバレなし・感想】

リトルナイトメア(LITTLE NIGHTMARES)1・2|アイキャッチ画像 映画・ドラマ

「リトルナイトメアって怖い?1と2、どっちから遊べばいい?」

時系列としては『2』→『1』ですが、発売順『1』→『2』で遊ぶのがおすすめです。
ホラー作品の中では、怖さは控えめです。

理由は3つ

  1. 発売日順に遊ぶとエンディングの衝撃を最大限味わえる
  2. 不気味で可愛らしい独特な世界観がホラー初心者でも入りやすい
  3. 考察の楽しさがシリーズを通して繋がっている

怖いのに惹かれる独特な世界観にハマる本作を、ネタバレなしでレビューします。

ティム・バートン作品のような、ダークでファンタジーな世界観が好きな方や考察が好きな方には、ぜひ遊んでほしいです。

不気味ながらも絵本のようなジオラマのような、独特な世界に惹き込まれる作品。

戦うことはできず、音を立てずに隠れながら進行するステルスゲー要素が含まれます。

本作『リトルナイトメア(LITTLE NIGHTMARES)』にはセリフや字幕がありません
環境演出でストーリーを感じ取るスタイルです。

プレイした人数の分だけ解釈が生まれる深いアドベンチャーゲームなのです。

小さな子どもが挑む悪夢【あらすじ・主人公・舞台】

発売順にリトルナイトメア、リトルナイトメア2のあらすじをご紹介。

『リトルナイトメア』モウからの脱出

巨大な船舶「モウ」で目覚めた“シックス”

危険な船内で知恵を絞り、住人をかいくぐりながら脱出を試みる。

主人公

  • シックス
    黄色いレインコートがトレードマーク
    作中の随所でお腹が減る彼女は、最初に食べたパンからどんどんエグい食事に変化…挙句の果てには言葉を失う衝撃の展開

舞台:巨大船舶「モウ」

  • 監獄
    シックスが最初に目を覚ました場所
  • 隠れ家
    長い腕を持つ盲目の“管理人”が待ち受ける
  • 厨房
    “双子のコック”が「ごちそう」を作る、狂気の調理場
  • ゲストエリア
    ゲストたちが食事をむさぼり続ける不気味な宴会場
  • レディの部屋
    モウの支配人“レディ”の部屋

主人公

  • ランナウェイキッド(DLC)
    モウからの脱出を試みる男の子
    シックスが船内を進むのに対し、彼は地下通路
    彼の結末は…

舞台:巨大船舶「モウ」

  • 地下深部
    水没したモウの地下
  • エンジンルーム
    “ノーム”が住む癒しスポット
  • レディの居住区
    モウの支配人“レディ”のテリトリー

『リトルナイトメア2』怪電波の正体は…

森で目を覚ました“モノ”

怪電波によりテレビから「邪悪」が広がる街。
モノは、少女シックスとともに謎を暴くため、歪んだこの世界にある電波塔を目指す。

主人公

  • モノ
    紙袋がトレードマーク
    基本は彼を操作して、シックスと協力しながら進行
    時にシックスと離れて行動しなければならない場面があり、途端にプレイヤーの不安感が増す

舞台:歪んだ街


  • モノが目を覚ました場所
    ハンターが住む小屋で“シックス”と出会う
  • 学校
    狂気の学校
  • 病院
    マネキンが徘徊する不気味な病院

  • テレビに支配された人々が住む異様な住宅街

  • すべての謎が明かされる

基本情報

項目リトルナイトメアリトルナイトメア2
発売日2017年4月28日2021年2月10日
開発スウェーデンのゲーム会社
Tarsier Studios
スウェーデンのゲーム会社
Tarsier Studios
ジャンルサスペンスアドベンチャーサスペンスアドベンチャー
プレイ時間4~6時間5~6時間
対応機種PlayStation4
Nintendo Switch
Xbox One
Microsoft Windows
PlayStation 4
PlayStation 5
Nintendo Switch
Xbox One
Xbox Series X/S
Microsoft Windows
DLCSecrets of The Maw
本編+DLCのセット「デラックスエディションも発売されています)
なし
マツリカ
マツリカ

当時小学生だったセガレが「リトルナイトメアやりたい」とか言い出すんです。
…ホラー…だと。
躊躇しましたが、一度起動したらクリアするまで止まりません。

不気味なのに、どこか魅力を秘める世界観。

可愛いのに緊張感と怖さがしっかりある不思議な世界です。

映像と音で魅せる、不気味で美しい悪夢の世界

絵本のようなジオラマのような、可愛いのに不気味な世界が魅力的です。

日常で使う道具や家具。そしてデフォルメされている可愛いようで怖い、絶妙なデザインを施された”大人”たちが異様に大きく、圧迫感がある。
さらにはBGMがほぼなく、足音、床が軋む音、息遣いなどの音だけです。
これらが、恐怖と緊張感を生み出します。

テーブルの下に隠れたり棚をよじ登ったり、扉を力いっぱい押し開けるなど、小さいからこその行動がゲームプレイに独特のリアリティを感じさせます。

音や影も全てが怖い悪夢の空間でですが、光と影のコントラストが素晴らしく、不気味に綺麗です。

セリフなしで語られる深いストーリー

セリフがないのに心に残る。
これは本作ならではの凄さ

セリフがない代わりに、部屋ごとの描写に何かしらの意味があることが多いです。

伏線が散りばめられていたり、なにかを示唆するようなオブジェクトや小物。
そういったアイテムや、雰囲気やキャラクターの動きなどからストーリーを解釈していくスタイルは想像力が働きます。

本当に細かく作り込まれており、部屋ごとに隅々まで観察すると色んな発見があります。

「あれはどういうことだった?」「これは何を意味している?」答えのない問いがプレイ後もずっと頭に残ります

支配と絶望のサイクル

本作に登場する大人は、支配欲望にまみれています。
そして主人公たちはみんな“子ども”です。

絶望とは、子どもたちが“いつか自分が恐れている大人”になること。

逃げ出した先に待つものが、実は「絶望の入り口」です。
恐怖や裏切りを経験することで、子どもの無垢さが消え、冷酷な存在にアップデートされていきます。

「子どもから見た大人社会の恐怖」に自身も足を踏み入れる時がくる。

…などの考え方もできる?

七つの大罪

明確な説明がない本作ですが、ファンの間では“ダンテ「神曲」煉獄篇に基づく「七つの大罪」”を由来に考察されていることが多いです。

開発元など、公式が認めたものではありません。あくまで“考察”です。

名前に隠された数字や、敵キャラクターの行動などに「七つの大罪」を当てはめて考えるケースが多いようです。

しかし、見解が定まらないキャラクターも存在します。

こうしてたくさんの解釈が生まれるのも、本作の大きな魅力なのです

様々なギミック

パズル的だったりタイミングをはかったりアイテムを使ったりなど様々なギミックが用意されています。

初見だとわかりにくいギミックもありますが、直感的に何をすればいいのかわかりやすいデザインではある。

ですが、そのギミックに使うものをどこからどう持ってくるのかなど、悩む場面はありました。
しっかり観察しないと見逃してしまいます。

ホラーが苦手でも楽しめる

真夜中にホラー漫画を読んだりした後にトイレに行くのが怖い、くらいのレベル。

私がプレイできるレベルなので、どんなに怖がりでもこの作品は誰もが楽しめるはず。

嫌悪感を抱くような直接的な描写も少なく、ジャンプスケアなどの急に驚かせる演出も『バイオハザード』『エイリアンアイソレーション』よりは控えめです。

失敗しても、少し前から再開できるのも嬉しいポイントです。
オートセーブですが、割とこまめにセーブされます。

  • 独特なカメラ視点
    カメラ固定で、視点は上下左右に少し振れるくらい

奥行があるから遠近感が微妙につかみにくいのと、すごく遠くからの視点になるのが厄介。
ギミックでもなんでもないところから落下するなどざらでした。
慣れしかないかもしれません。

  • シビアな判定
    時にアクションを求められることもありますが、判定やタイミングがシビア

とんでもなくシビアすぎて、「今ので!?」というところでやり直しになったりしました。

本作を始めて遊んだ当時は、小学生だったセガレ。
YouTubeから様々な情報を得て、「リトルナイトメアやりたい」と言い出しました。
観ていた動画が『リトルナイトメア2』だったので、2から遊んでいます。

「母はホラーなんてできないから、1人で頑張ってね」と、序盤は1人で楽しんでいました。

気になってたまに覗き見ると、これくらいなら自分もできるかもしれないと思い参戦した次第です。
ですが、怖いものは怖かったです。

病院は怖い

基本的に操作はセガレですが、病院だけは雰囲気的にも怖かったようで、無言のままスッと私にコントローラーを渡してきました。

託された以上、強がりながら私がプレイしましたが、怖かったですよ。
しかし、この私が投げ出すことなくできるくらいのホラー感です。

少し攻略にコツがいる部屋に入ってからは、操作に夢中で怖がるヒマはありませんでした。

怖さの種類

ビクッてなることありますが、基本的には静寂と間で恐怖を与えてくるタイプの恐怖です。
追いかけられるとものすごく動悸がしますが、急に驚かせてくるようなジャンプスケアはあまりありません。

物音がする方向にはやっぱり何かがいることもあって、時にその対象を倒したり他の攻略法があったり…。
基本的には足音や物音をたてずに、物陰に隠れてやり過ごさなければならないので緊張感もありました。

リトルナイトメア2を遊んだら、リトルナイトメアも

思った以上におもしろかったので、リトルナイトメアも購入しました。

リトルナイトメアは2と違って、ボタンを押しっぱなしにしないとアイテムを運べません。
他の操作感はほぼ変わりませんが、そこだけが少しやりづらかったです。

シックス編が5時間程度で終わり、そのままDLCの「ランナウェイキッド編」も一気にクリア。DLCも3~4時間程度で終わるので、両方合わせても半日あれば終わります。

発売日順に遊ぶのがおすすめ

我が家は『リトルナイトメア2』→『リトルナイトメア』→『DLC』の順番で遊びましたが、確かにこれは発売日順に遊んだ方が衝撃が大きいかもしれません。

両方とも、独立した物語として成立はしています。
先に2を遊んだ我が家も、それなりの衝撃は受けました。

ですが、遡って見た方が「そういうこと!?」っていう驚きがあります。

なので、これから遊ぶ人は、ぜひ発売日順に遊んでください

★こんな人に合うかも!

  • ステルスゲーが好き
  • 考察が好き
  • 短時間でクリアできるゲームが好き

★こんな人には合わないかも…

  • 長時間楽しめるゲームが好き
  • アクションが苦手
  • ホラーが本気で無理

無事両タイトルクリアしましたら、軽く喪失感が芽生えちゃうくらいに楽しめました

絵本の世界みたいな可愛さがありながら、ちょっと怖い演出が秀逸。

シビア判定にたまにイラッとさせられるけど、謎解きも含め簡単すぎず難しすぎず絶妙なバランスでとても良いです。

私くらいの超絶怖がりでもできるホラーでした。

セリフのないゲームなので、ゲームを終えたあとに自身の解釈を踏まえ、考察サイト動画を観てもおもしろいです。
たくさんの考察が溢れていて、全部納得できて深いので、時間が溶けます。

2025年には待望の最新作『リトルナイトメア3』が発売されました。

開発が「Tarsier Studios」から「Supermassive Games」へ移った3作目、果たしてこれまでのリトルナイトメアと変わってしまうのか…?

どれも単独でプレイしても楽しめる内容となっていますが、リトルナイトメアシリーズが好きな方や興味がある方には、ぜひ全作遊ぶ or 配信視聴をしてほしいです。

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